最終更新日:2025/07/24

髪のダメージを防ぐための基本的なヘアケア4選

基本のヘアケア方法4選

髪のダメージを防ぐための基本的なヘアケア4選

髪のダメージを防ぐための基本的なヘアケア4選

髪は肌や体と同じように丁寧な手入れが必要です。
しかし、気がつくと髪が乾燥してパサついたり、枝毛やまとまりにくさで悩むことがあります。
ここでは、髪の傷みの原因と、その予防に役立つヘアケアの基本を紹介します。

髪が傷んでしまうのは、どんなことが原因なのでしょうか?

髪のダメージは大きく分けて二つあります。
髪の表面の保護層が傷つくことと、髪の内部に空洞やすき間ができることです。

◆髪表面のキューティクルダメージ

髪表面のキューティクルダメージ

髪の表面はうろこのような層で覆われていて、濡れていると開き乾くと閉じて髪の水分を守っています。
また、髪特有の油分が表面にあり、手触りやツヤを良く保つ役割もあります。

キューティクルには、髪にだけ備わっている油分「MEA(メチルエイコサン酸)」が含まれています。これが髪の指通りをなめらかにし、自然なツヤやしなやかさを保つ役割を果たしています。

キューティクルが傷みやすくなる主な要因

この表面の層はとてもデリケートで、濡れていても乾いていても傷みやすいです。表面の油分が減ったり剥がれたりすると、髪が絡みやすくなり、パサつきやキシキシ感が出てきます。

髪の表面が強く傷みやすい状態
・ブリーチ
・縮毛矯正
・パーマ
・ヘアカラー

髪の表面がやや傷みやすい状態
・ドライヤー
・ヘアアイロン

髪の表面が少し傷みやすい状態
・紫外線
・ブラッシング(摩擦)
・シャンプー

キューティクルダメージ図

さらに傷みが進むと表面の層がはがれ、髪の内部の水分や成分が失われやすくなります。これにより枝毛や切れ毛が増え、見た目にも影響が出てきます。

◆髪の内側(コルテックス)にできる傷みの空間

髪内部ダメージホールイメージ

髪の内部は主にタンパク質でできています。熱を過剰に加えるとタンパク質が硬くなったり空洞ができたりします。特に濡れた髪に熱を加えるとこの変化が始まりやすいです。

これが「タンパク質の熱変性」と呼ばれる現象で、髪が濡れている状態では約60℃ほどの低い温度でも起こりはじめます。

髪内部ダメージホール比較

濡れた髪や湿った髪に強い熱を加えると、内部のタンパク質が変化し枝毛や切れ毛などのダメージが深刻化します。

傷んでしまった髪は、元の状態に戻るのでしょうか?

一度傷んだ髪は自然に修復されることはありません。
髪は生きた組織ではなく、爪と同じように死んだ細胞でできているためです。

お肌と髪のイメージ図

肌は新しい細胞が作られて生まれ変わりますが、髪は成長するものの、傷みが自然に治ることはありません。

そのため枝毛や切れ毛が目立つほど深刻なダメージを受けた髪は、傷んだ部分を切り落とすことが基本の対応となります。

そのような状態になる前に以下のことが重要となります。
・毎日のヘアケアで傷みを防ぐ
・傷みが進んでしまった場合は適切に対処すること
・髪に負担の少ないスタイリング剤を使う

基本のヘアケア① 濡れた髪は丁寧に扱う

シャンプーイメージ図

濡れている髪は表面が柔らかく、熱や摩擦に弱い状態です。
洗うときは泡を十分に立てて優しく洗い、髪や頭皮に負担をかけないようにしましょう。

シャンプーイメージ図

シャンプー後にタオルで髪を拭くときは、ゴシゴシこすらず、やさしく押さえるように水気を取ってください。
キューティクルは濡れていると非常にデリケートなため、摩擦や刺激はできるだけ避けることが大切です。
また、濡れた髪をとかす際は、まず手ぐしで絡まりをゆっくりほぐしてから、目の粗いコームなどでやさしく毛束を分ける程度にとどめましょう。
日々の配慮でキューティクルへの負担を軽減できます。

トリートメントイメージ図

ヘアオイルや洗い流さないトリートメントは髪の表面に膜を作り熱から守りますが、成分によっては水分の蒸発を妨げることもあります。
そのため、髪が乾いてからアイロンを使いスタイリング剤はアイロン後に使うことが望ましいです。
ただし、アイロン前に使うことが推奨されている製品は例外です。

エレメアドライマルチステージ

髪を乾かす際は、熱を一点に集中させず、ドライヤーを動かしてまんべんなく風を当てることがダメージを防ぐポイントです。
乾かし方に不安がある場合は、温度調整ができるドライヤーを使用すると髪への負担が軽減されます。

この動画では、美容師が正しい髪の乾かし方をわかりやすく解説しています。
髪の乾かし方に自信がない方は、ぜひ参考にしてください。

基本のヘアケア② ヘアアイロンは髪が乾いてから使う

カールアイロンやストレートアイロンは、髪が完全に乾いた状態で使うことが基本です。
濡れた髪や湿った髪に使うと髪の負担が増えます。

髪の水分量比較

髪の形は乾燥の過程で決まります。濡れている間は髪内部の結合が切れているため、熱を加えても形が固定されません。

濡れた髪に熱を加えるとタンパク質が変性しやすくなり、髪表面も傷みやすくなり結果としてダメージが深刻になります。

ヘアオイルや洗い流さないトリートメントは髪の表面に膜を作り熱から守りますが、成分によっては水分の蒸発を妨げることもあります。

そのため、髪が乾いてからアイロンを使い、スタイリング剤はアイロン後に使うことが望ましいです。
ただし、アイロン前に使うことが推奨されている製品は例外です。

髪と肌の労りイメージ図

スキンケアでは、乳液やクリームなどの油分でうるおいを閉じ込めるのが基本です。
実は髪も同じで、ヘアオイルや洗い流さないトリートメントを塗布すると、髪の表面に保護膜(皮膜)ができ乾燥を防ぐ働きがあります。
ただし、使うアイテムや成分によっては、髪内部の水分をスムーズに逃がす妨げになることもあります。
その結果、

・スタイリングが思い通りに決まらない
・長時間熱をあてないと形がつかない
・高温でないとクセがつきにくい

といった理由から、必要以上の熱や摩擦が加わり、髪がダメージを受ける原因になることも。

美しい仕上がりとダメージの予防のためにも、
・髪がしっかり乾いた状態でヘアアイロンを使う
・スタイリング剤はアイロン後に使う

この2点を意識しておきましょう。
※ヘアアイロン前の使用が推奨されているスタイリング剤はこの限りではありません。

基本のヘアケア③ 紫外線や乾燥にも注意する

髪の乾かし方やスタイリング道具の使い方に慣れたら、季節に応じたケアも大切にしましょう。
夏は特に紫外線のダメージが大きいため、しっかり対策を行ってください。

紫外線によって髪の表面の油分が減ると、パサつきや手触りの悪さが目立ちます。 夏の終わりに髪が傷んでいると感じないようにしましょう。

夏の髪のイメージ図

髪用の日焼け止めスプレーや帽子を利用したり、髪をまとめて日光の当たる面積を減らすことが効果的です。

冬は空気が乾燥しやすいため、室内で加湿器を使い適度な湿度を保つと髪の乾燥や静電気を防げます。
外出時は保湿効果のあるスタイリング剤や洗い流さないトリートメントの使用がおすすめです。

基本のヘアケア④ 目立つヘアダメージへの対応方法

髪は生きた細胞ではないため、自然に傷みが治ることはありません。
傷んだ髪には洗い流さないトリートメントやヘアマスクで見た目の改善を目指しましょう。

また定期的に美容室で枝毛のカットや毛先の整えを行うことも有効です。
ダメージ部分を整えることで髪全体がまとまりやすくなります。

染色イメージ図

ブリーチや縮毛矯正、パーマなど負担の大きい施術は、回数や範囲を調整し髪への負担を軽減しましょう。

・ヘアカラーは毎回全体を染めるのではなく、数回に一度は根元のみを染める「リタッチ」にとどめる。
・縮毛矯正やデジタルパーマは、クセが気になりやすい季節や部分に限定して施術する。
こうした工夫を取り入れることで、髪へのダメージの蓄積を抑えることができます。

毎日のヘアケアの参考として、この記事がお役に立てば幸いです。

おすすめアイテム|髪にやさしくケアしながらスタイリング

枝毛や切れ毛が目立ち、濡れると極端にやわらかく感じるような深刻なダメージヘアの場合、傷んだ部分をカットする以外に改善が難しいケースもあります。
そうした状態になる前に、まずは日々のヘアケアでダメージの進行を抑えることが大切です。
また、すでに傷みが進行している場合は、その状態に適したケアを取り入れることが求められます。


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